よく聞く「ロスカット」と「ゼロカット」って何?その違いは?
FXでよく聞くロスカットとゼロカット、初心者の方でしたら意味も分からなければ違いも分からないという方もいると思います。
実はこれ全然違うものでCutとCatぐらい違います...
ということで今回は
損失の拡大を防ぐため、資産を守るためにあるもので、各FX業者は「証拠金維持率〇%を下回ったらロスカットをします。」というのを公表していて、FX業者ごとにロスカット執行対象の証拠金維持率のパーセンテージが異なります。
ちなみに証拠金維持率は
証拠金維持率(%)=有効証拠金÷必要証拠金×100%
有効証拠金=口座に入っている資金+含み益/含み損
必要証拠金=レート×ロット数÷レバレッジ
この計算で出せます。
だいたい証拠金維持率50%か100%をロスカットの基準に設定している業者が多いです。
ゼロカットとは
ゼロカットもロスカット同様含み損が一定のラインまで到達したとき、強制で決済されるというものなのですが、「口座残高がマイナスになってしまってもそのマイナス分を払わなくてよい」というシステムです。
損失分を0円にしてくれるので、ゼロカットを導入しているということは取引で借金することはないということです。
ゼロカットは海外FX業者にしかないシステムで、ゼロカットがあるから海外FX業者を選んでいるという人も多いですし私もその一人です。
なぜ国内業者はロスカットで海外業者はゼロカットなのか
ゼロカットは海外FX業者にしかないということでしたが、なぜ国内業者は導入しないのかと不思議に思う人も多いと思います。
これは「法律に触れるから」で、証券取引法 第42条の2で有価証券などを取り扱う業者は事後の損失の補填をしてはいけないとされています。
これにより国内FX業者はゼロカットを導入したくてもできないのです。
ちなみにこの法律は、損失はトレーダーの責任だからトレーダーが責任を持つべきで業者側が責任を負う必要はないという意味もあると思います。
ではなぜ海外FX業者はロスカットではなくゼロカットを導入しているのかというと「ゼロカットを導入していないと営業できない」という決まりがあるからです。
日本とは逆で、海外ではFXの取引でトレーダーが負債を抱えないようにするべきだという考え方があり、それに基づきゼロカットを導入していないと営業ができないということです。
ちなみに海外FX業者がゼロカットを導入している理由がもう一つあり、取引量を増やしたいからというのもあります。
海外FX業者はNDD方式という方式を取り入れており、スプレッドが収入源となります。
つまりトレーダーが勝とうが負けようが関係なくスプレッド分が収入となるため取引量が増えれば増えるほど儲かるということです。
もっと言うと取引量を多くしてもらう為にトレーダーに勝ってほしいとか、負けたからといってFXをやめないでほしいというのが海外FX業者側の本音です。
ですからゼロカットを導入しているのです。
対して国内FX業者はDD方式というものを採用しており、トレーダーの負け分が収入源となります。
つまりトレーダーに負けてもらわないと利益にならないということなのですが、業者よりトレーダー側が勝っていると業者側がストップ狩り(業者が表示レートを操作してわざとトレーダーに損切させること)をしたりします。
私がこれを初めて知った時、「外国人は日本のFX業者のことをどう思っているんだろう...」と思いました。
まとめ
今回は
仕組みを知らない人なら海外FXはハイレバレッジでハイリスク・ハイリターンだと考えていた人もいるはずです。
しかし仕組みを知るだけで選択肢が広がり損をしない、かつ得をする選択ができるようになると思います。
口座選びの参考にしてみてください。
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